PT Benteng Api Technic (BAT Refractories, BATR)が2024年6月10日にインドネシア証券取引所(BEI)に上場した。初日の取引では、午前9時1分時点でBATRの株価は10.91%上昇し、1株あたり122ルピアとなった。インドネシアの経済誌コンタンが報じた。
PT Benteng Api Technicは、耐火材料の製造および販売を行っており、株式公開(IPO)で6億2000万株(全体の20.5%に相当)を販売した。IPOの株式提供価格は1株あたり100ルピアから115ルピアで、総額71.3億ルピアの資金を調達した。引受人はKGIセキュリティーズ・インドネシア。
BATRは、IPOで得た資金の41.55%を製品と原材料の在庫などの運転資金に使用する予定。次に、36.9%を関連会社からの土地および建物の購入に、9.56%を建物の建設および修繕に、5.42%を実験設備の購入に、6.54%を生産機械の購入に充てる。
BATRは、IPO時に6億2000万のシリーズIワラント(新株予約権:全体の25.78%に相当)も発行する。シリーズIワラントは2024年11月11日から2025年5月21日まで行使可能。
シリーズIワラントの実行価格は1株あたり300ルピアで、これにより得られる資金は総額186億ルピアとなる。この資金はすべて企業の運転資金に使用される。
BATRは、インドネシアにおける耐火材料業界のパイオニア。製品製造や各種耐火材料製品のテストを行うための完全かつ十分な設備を有している。
同社は2つの主要な生産ラインを保有する。1つ目は、月産500トンの耐火煉瓦の生産ラインだ。2つ目は、キャスタブルセメントやガンニング、プラスチックリフラクトリー、耐火モルタルなどの様々な耐火材料を月産800トンで生産するモノリシックリフラクトリーの生産ライン。